【シーフェイ(洗肺)】とは?中国で人気!爆買いの次のブーム
2019/02/09
毎年、銀座や渋谷に中国人旅行客がなんか多いなと思うと、「あ、春節だったのか」と気づくのですが、今年の春節旅行は「爆買い」ではなく「シーフェイ(洗肺)」という聞き慣れない言葉が、中国人の間ではブームなんだそうです。
中国人の春節旅行のキーワード、「シーフェイ(洗肺)」って何だろう?って気なったので調べてみました。
中国ではシーフェイ(洗肺)ブーム!
ここ数年、春節シーズンにかかわらず、中国人が日本に旅行に来て爆買いするという光景が話題になっていましたが、最近、旅行の目的に変化が出てきました。
シーフェイは、中国語では「洗肺游」と書きます。
今、中国では「肺を洗浄する(きれいにする)旅行」が流行っているそうです。
大気汚染が大問題の中国では、空気のきれいな場所に行って心身ともにリフレッシュできる観光地でシーフェイ(洗肺)することがブームになっています。
国内だとハルピン・アモイ・三亜あたり、国外だと日本、タイ、インドネシアが人気です。
目次
シーフェイ(洗肺)は富士山が人気!
ニュースでもシーフェイ(洗肺)がよく取り上げられています。
先日テレビでも、中国人のシーフェイ(洗肺)旅行の様子が取材されていました。
日本で一番人気の場所というと、やはり空気がキレイな富士山なのだそうです。
もともと観光地としても有名ではありますが、シーフェイ(洗肺)もできて一石二鳥なのかもしれないですね。
富士山以外にも、中国から飛行機で近い九州も人気です。
ツアー代も安いと2万円くらいであるので、本州に行くよりお得に行けるのが人気の理由です。
特に佐賀県へのシーフェイ(洗肺)ツアー客が多く、呼子市場は新鮮なイカを堪能する中国人で溢れているとか。
シーフェイ(洗肺)旅行は「スモッグ回避旅行」とも言われているそうで、空気がきれいでのんびりできるリゾート地も人気です。
インドネシアのバリ島やタイのプーケットなどの人気が高いそうです。
中国人がお土産に買うシーフェイ(洗肺)グッズとは?
日本でのショッピングも、ブランド商品よりドラッグでの薬にシフトしています。
売れている人気商品は、小林製薬のダスモッグです。
排気ガスやタバコ等で辛い咳・たんなどに効果があり、気管支の汚れをキレイにして、しつこい咳・気管支炎を改善する薬です。
医薬品も、洗肺(シーフェイ)ブームなんですね。中国でのインターネット販売がないので、日本でしか買えないとあって売り上げが倍増しています。
お土産に爆買いする中国人多いとか。
今や爆外は、ブランド品でなくシーフェイ(洗肺)グッズにシフトしているようですね^^;
春節は洗肺(シーフェイ)ツアーが大人気!
洗肺(シーフェイ)旅行の需要が一番高いのは、中国のお正月休みにあたる春節(しゅんせつ)の時期です。
日本ではお正月は1月ですが、中国では春節といって、2月(旧暦の正月)になります。
中国語圏は同じ言い方をするので、台湾や香港も春節です。
2019年の春節は、2月5日です。
お正月休みとしては2月4日〜2月10日まで7連休となります。
この季節は、中国から日本にもたくさんの観光客が訪れるシーズンでもあり、今年は約150万人が予想されています。
以前は、爆買いツアーがブームでしたが、今はシーフェイ(洗肺)が一番人気です。
中国人の嗜好は「爆買い」から「コト消費」にシフトしている!
春節はシーフェイ(洗肺)以外にも、「コト消費」が人気が出ています。
モノを買うのではなく、体験することにお金をかける「コト消費」にシフトしているのです。
アニメや映画の聖地巡り
たとえば、中国で大人気の漫画「スラムダンク」の聖地である、江ノ電の踏切での撮影にたくさんの中国人が訪れています。
その他、アイドルや映画の聖地めぐりを楽しむ人が増えています。
スキー体験
春節のスキー場は、中国人でいっぱいです。
クループレッスンは、一人5500円程度で、日本人コーチが教えて中国語の通訳もつきます。
1人4万円のプライベートレッスンもすぐに埋まってしまうほどの人気です。
和食の料理教室
外国人に、日本の家庭で食する「和食」を教えている料理教室「わしょクック」が人気です。
料金は2時間半8500円で、出汁の取り方、出汁巻き卵、鮭の西京焼き、おにぎりなどが習えます。
画像をすぐにSNSに作り方をアップするのがパターンとか。
奈良公園で鹿におせんべいをあげる
鹿がおせんべいをもらいたくてお辞儀するしぐさが「礼儀正しい」と中国人に大人気です。
特に家族連れが多く、子供たちが自分もお辞儀しながら鹿におせんべいをあげています。
早稲田大学に観光
早稲田大学は中国で一番有名な大学だそうで、観光バスで中国人が大挙して訪れています。
歴史的には、早稲田大学で歴代の国家主席が講演を行っていることで広く認知されていることも理由のひとつです。
ま堺雅人や広末涼子の出身校ということで、ファンの中国人が観光に来ることも多いそうです。
それ以外にも、髪を切ったり染めたりと日本での体験にお金を使う「コト消費」はこれからますます需要が増えそうです。
春節に入ってから、横浜の中華街に行ったのですがお正月らしい装飾が艶やかでキレイでしたよ。
横浜駅を歩いていると、春節の派手なポスターがたくさん貼られています。
シーフェイ(洗肺)ブームや都心を離れてのコト消費の人気もあって、都心部のブランドショップ狙いの中国観光客は減少傾向だそうです。
東京がいつもより静かになるのは、個人的にはちょっと嬉しいです(笑)。