【路怒症】意味は?中国で問題になっている社会現象とは一体?!
2019/02/27
最近、中国で問題になっている「路怒症」を知っていますか?
先日ニュースで特集されていたのですが、「路怒症」とは日本語に訳すと道で怒り出す症候群という意味です。
つまり、日本でも問題視されているあおり運転など「車のトラブルでキレる行為」のことなんです。
あおり運転は、もはや日本だけの問題ではなく海外でも社会現象として問題になっているんですね。
中国での「路怒症」事情は?
中国では、ここ数年で急激に車の台数が増えています。
先日、発表された数字によると、中国全土で保有される車の台数はなんと3億台を超えいるとか。
ちなみに、日本の保有台数は約8200万台(2018年11月末現在)なので、中国は今や世界有数の車大国になっています。
車の台数が増えるにしたがって、交通渋滞や大気汚染などの社会問題が起きていますが、最近は「路怒症」が大問題になっています。
中国の公安部交通管理局が発表したデータによると、年間に「路怒症」によって引き起こされた事件は17,000万以上にものぼるというから驚きですよね。
単純に、1日に4万7千件も事件が起こっている計算になります。
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「路怒症」の起こる背景は?
「路怒症」が起こる理由として、渋滞によるイライラや大気汚染などが考えられます。
ですが、中国で最大の理由は、「一般の国民の社会に対する不平不満が爆発」して、ドライバーたちにも波及してキレやすくなってることだと言われています。
実際の所、2018年の3月に開催した全国人民代表大会でも、深刻さを伺わせる報告が発表されています。
李克強首相は「一般の国民の社会に対する不平不満による起こる問題である」と、中国が抱える重大な問題として認めています。
日本でも長く続く不景気や収入格差などによる国民のイライラが、あおり運転の増加の理由になっているのかもしれませんね。
英語では「路怒症」は何て言うの?
ちなみに、英語で煽り運転は「tailgating」です。
意味としては、前の車にビタっとついて走行する行為を指します。
tailgateは動詞で「前の車にぴったりくっついて運転する」、名詞だと「(車やトラックなど乗り物の)後尾扉」という意味になります。
あおり運転を表現する場合、「Road rage」もよく使われます。
「Road rage」は、運転中に他の車からクラクションを鳴らされたり、追い越しをされたり、割り込みされたことに対して非常に腹を立てて、キレたり仕返し的な行動に出ることを意味しています。
例えば、This man has road rage. は、「この男性は運転しているとすぐにキレる」という意味になります。
日本だけでなく、世界で問題になっているあおり運転。
運転していたら誰しも、その危険はありえます。
万が一の可能性に備えて、ドライブレコーダーは今や必須の時代がやってきたようですね。