パピーウォーカーって知ってる?盲導犬支援の色々なカタチ
2016/10/16
今日は、私のライフワークのひとつである盲導犬支援のお話です。
街や電車の中などで見かけたことがあるかもしれませんが、盲導犬は目の不自由な人が行きたいところへ好きな時にいつでも出かけられるお手伝いをする心強いパートナーです。
盲導犬は寄付で支えられています
現在、盲導犬の支えを待っている人は全国で約4000人(平成26年3月31日現在)と言われています。
ですが、実際に活躍している盲導犬は約1000頭で、希望している人に対して不足しているのが現状です。
盲導犬の育成にはお金と時間がかかります
盲導犬を1頭育てるのにかかる費用は約500万円と言われていて、訓練費用、エサ代、医療費、施設の維持費、人件費など、さまざまな費用が必要です。
ですが、行政からの助成金では賄いきれず、盲導犬の育成費用の約9割が寄付によって支えられています。
つまり、街頭での募金や賛助会員制度、寄付といった一般の方々からの温かい気持ちで成り立っている事業なのです。
パピーウォーカーで盲導犬支援!
盲導犬の支援方法のひとつ、パピーウォーカーを知っていますか?
パピーウォーカーとは、盲導犬の候補として生まれた子犬を一時期引き取って育てるボランティアのことです。
活躍している盲導犬の犬種は、日本ではほとんどがゴールデンレトリバーかラブラドールレトリバーです。
生後2ヵ月くらいから1歳になるまでの10ヵ月間、パピーウォーカーの家庭で育てられます。
引き取られた子犬は、パピーウォーカーの家庭で愛情をいっぱいに受けて育てられ、色々な経験をして社会性を学んでいきます。
家族の一員として過ごす中で、人と暮らしていくルールを覚えていき、訓練センターへ巣立っていくことになります。
パピーウォーカーは希望があれば誰でもできますが、室内で犬を飼える、留守がちでない、車を所有している、他の犬を飼っていないなどの条件があります。
各地にある盲導犬協会によって条件が違うので、興味のある方はお近くの協会に問い合わせてみてくださいね。
盲導犬に街で出会ったら?
もし、あなたが街で盲導犬と出会ったら、こんなことに気をつけてくださいね。
盲導犬は、仕事中はハーネスとい白い銅輪をつけています。
ハーネスにはバッグがついていて、中には認定番号や認定年月日などが記載されたカードが入っています。
そっと見守ってください
盲導犬がハーネスをつけているときは集中してお仕事をしているので、まずは見守ってあげてくださいね。
盲導犬は食事の量や時間が決まっているので食べ物を与えたり、気が散るのでなでたりすることは控えましょう。
時にはお手伝いの声掛けを
ですが、もしユーザーさんが困っている様子が伺えたら、「何かお手伝いしましようか?」と声掛けをしてもらえたらと思います。
どこかまで案内する場合は、目的地についたら「着きましたよ」とか「ここで良いですか?」と伝えてください。
そして、最後に「では、ここで失礼します」「さようなら」など、立ち去ることを知らせる挨拶を忘れずに言ってくださいね。